In To The Wild

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]


会社の同期がバックパッカーやっていたなら見るべきじゃないと薦められた映画。ショーン・ペン監督作品。大学卒業した青年がこれからの有望な道、家族との繋がり、お金、そして名前すらも捨て、全て自然の中で生きていくことを決意する。

アラスカを目指して行く道中での出会い、そしてアラスカでのバスの生活という二編に分かれるが、重きはやはり道中での出会い。放浪者や牧場主、それから革製品を作る老人との出会い。

彼が私生児だったことから両親に対する隠し切れない不快な思い。その反発で旅をするのだが、だが、そこまで文明からかけ離れすぎたサバイバルをしなくても、と常に疑問を抱きながら観ていた。彼は結局アラスカで命を絶つことになるのだが、だがここに来るのには年齢が早かったと思う。残念ながら。

養子にしたいとまで懇願された老人から言われた言葉で「許されるべき時が着たら、それが愛だ」と語るシーンが印象的だった。

最後に、僕が彼のような立場であったら、何らかの反発はするが、彼のような大きな決意は出来ないと思う。ただ、彼が最後に気づくように、幸福とは一人ではなく誰かと共有されるものだと、何らかの反発でも、時間が示してくれるのかなぁと感じた。